うつ病になったときの休職中の過ごし方

労働問題

近年では精神的な問題で悩みを抱える人が急増傾向にあります。
現代の日本において、決してうつ病は珍しい病気とは言えないのです。
厚生労働省の公式サイトを見るとわかりますが、実際になんと100人におよそ6人ほどは、生涯のうちにうつ病を経験するとも言われているのです。
万が一うつ病にかかってしまった場合には、まずは専門家に相談をすることが何よりも大切です。

うつ病で休職をするとなった場合には診断書が必要

ストレスの原因になっていることがわかればそこから距離を置いたり、療養することも必要です。
この場合には仕事をしているのであれば休職するなども1つの選択肢として、職場の人、また専門家の人に相談することも1つの手段です。
万が一うつ病で休職をするとなった場合には、診断書が必要になります。
休職制度と呼ばれるものが存在していて、労働者が様々な理由によって働けなくなった場合には、労働契約を保ったままの状態で、執行を免除することができる仕組みのことを指します。
法律で定められている制度とは異なり、会社が独自に導入するのです。
このようなことからどうすれば適用されるのかその条件や、どれだけ休めるのかの期間等についても会社ごとに異なります。

勤務先の産業医に相談をする

休職の手続きを行うのであれば、まず最初に医師の診断書の提出が求められるはずです。
このようなことから現在どのような状況なのかを医師に説明した上で、体調不良によって仕事をすることができない状態であること、続行が難しいことを伝えなければなりません。
かかりつけの心療内科、精神科等がなければ、勤務先の産業医に相談をすることも1つです。
産業医とはどのようなものなのかと言うと、労働者の健康管理を目的にして選任される意思のことを指しています。
基本的には労働者の数が50人を超える大きな会社の場合には、必ず1人以上が選任しなければならないと定められています。
必要に応じ産業医から専門機関に紹介してもらうのがスムーズな方法です。
医療機関以外にも家族にも事情を伝えた上で、理解を得られるようにしておきましょう。

休職中の過ごし方についてしっかりと把握しておく

うつ病によって休職ができると分かった場合には、その際の過ごし方についてしっかりと把握しておく必要があります。
まず最初に期間の平均はどれぐらいのレベルのものなのかによって異なります。
気分の落ち込みや心が落ち着かない、眠れない、何をしても楽しめない等は軽度に当たります。
何とか仕事が続けられている場合には軽度と判断される可能性が高いでしょう。
重度になると多くの症状が当てはまるようになり、休職期間は1ヵ月以上、3から6ヶ月程度が目安となります。
早急に休んで心身をゆっくりとさせなければならない状態が重度であり、仕事復帰までには時間がかかるパターンも想定されます。
一般的には6ヶ月以上になることもあるでしょう。

心と体を休めることが1番

うつ病の休職期間の過ごし方としては、なんとしても心と体を休めることが1番です。
仕事のメールなどをこまめにチェックする、復職後の事などを考えていては、なかなか気持ちを休めることができなくなってしまいます。
自分自身が社員の1人として現場の状況が気になるかもしれませんが、自分の体を第一に考えて過ごすことに重きを置きましょう。
罪悪感を覚える必要ももちろんないのです。
そして生活リズムを整えることを意識します。
心と体を十分に休められるようになってきたら、少しずつ生活リズムを意識して過ごせるようにしていきましょう。

仕事がある日と同じように起床と就寝のサイクルを作る

出勤がなくても仕事がある日と同じように起床と就寝のサイクルを作ります。
夜中に寝てお昼過ぎに起きるような夜型の生活を続けていれば、体内時計は乱れてしまいます。
これが倦怠感や食欲不振など、体に悪い影響を与える原因にもなってしまうのです。
毎日7時に起きると言うように、自分で起床時間を決めるのも1つです。
しかし決めた時間に受けられない日があるかもしれませんが、それで自分を責めたり落ち込む必要は無いのです。
こんな日もあっても良いと楽観的に考えることが大切です。

リラックス方法を見つける

そしてリラックス方法を見つけることも1つです。
ゆっくりお風呂に入ったり読書をする、音楽を聴く、ある窓香りを楽しむなど、人によりリラックス方法が異なります。
相性の良いものを見つけて試してみると良いでしょう。
興味のあることを無理のない範囲で取り入れてみるのがお勧めです。

軽い運動を取り入れる

そして軽い運動を取り入れるのも1つです。
気分転換にもなり体力を落とさないようにすることも可能です。
自分が心地が良いと思えるほどの有酸素運動を行うことによって、体内ではセロトニンが分泌されることになります。
軽度の負荷をかけて酸素で脂肪を燃焼させる運動が有酸素運動ですが、ウォーキングやジョギング、水泳などが該当します。
セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれているもので、精神面にも良い効果が出ると期待されているのです。
軽い運動を取り入れることで、体力をキープすることが可能です。

まとめ

仕事中で移動がなくなれば運動量が落ちます。
その結果体力の低下につながり、いざ仕事に復帰したときに疲れやすくなってしまうのです。
体力が落ちないようにウォーキングなど、自分にとって無理のない運動を積極的に取り入れることが求められます。

タイトルとURLをコピーしました